売りは損をして買いは利益が出る
サヤ取りで儲かる仕組みのその1は、「上げ相場で儲かる仕組み」です。
これは、「売り」が損をして、「買い」が利益が出る、という事になります。
と、一言で説明しても意味がわかりませんよね。
具体例で説明していきますね。
コーヒー相場で説明
コーヒー相場で説明しましょう。
例:
平成18年 9月限 15000円 ・・・a
平成18年11月限 17000円 ・・・B
サヤ B - a = 2000円
サヤの傾向:これからサヤが縮小(2000円より小さくなるという意味)すると予定。
この例の場合、サヤ取りで儲けようとすれば、こういう仕掛けをします。
買 :平成18年9月限 15000円
売 :平成18年11月限 17000円
コーヒー相場が上昇した。
上記を仕掛けた後にコーヒー相場が上昇したとしましょう。
サヤも予定通り縮小したとします。
そうなるとこんな感じになります。
平成18年 9月限 17000円
平成18年11月限 18000円
サヤ 18000円 −17000円 =1000円
サヤは予定通り縮小していますので利益が出ています。
ここで決済した場合の収支の計算をしましょう。
内訳はこうです。
平成18年9月限の収支
買 15000円 → 売 17000円 =2000円の利益 ・・・@
平成18年11月限の収支
売 17000円 → 買 18000円 =1000円の損 ・・・ A
合計収支
@+A =2000−1000=1000円の利益
平成18年9月限が利益を出し、平成18年11月限が損を出す。
合計では1000円の利益になる。
このような感じになります。
一方が利益で一方が損、合計で利益。
これが、サヤ取りの一般的な利益の出し方になります。
両方とも利益になる事もたまにはあります。
しかし、それは稀なのです。